姑の心得

産後入院中の義両親のNG面会マナー!よくある非常識行動をまとめました。

出産入院中の義両親のNG面会マナー

産後入院中、義両親の面会で嫌な思いをしたお嫁さんは非常に多いです。

そこから嫁姑(舅)関係に亀裂が入り、一生モノの軋轢を作ってしまうケースが多々…。

一体どんな面会にお嫁さんはストレスを感じるのでしょうか。

今回は実際に私が経験したもの・ネット上でよく見る経験談をもとに、出産入院中の義両親のNG面会マナーについてまとめてみました!

辛口で書いたのでイラッとくるかもしれませんが^^;、もうすぐお嫁さんの出産を控えているお姑さん・お舅さんの参考になれば嬉しいです。

 

もくじ

産後の義両親のNG面会マナー① 陣痛中に来る・出産に立ち会おうとする

出産入院にまつわる義両親の非常識行動としてよく耳にするのが、「陣痛中に来る・出産に立ち会おうとする」です。

これはもうわざわざ説明しなくてもいいくらいの明確なマナー違反!

出産経験のある女性なら誰しも理解できると思いますが、陣痛で苦しんでいる姿はそうそう見せたい姿ではありませんよね。

あまりの激痛に叫ばずにはいられませんし、理性も飛んでとても普段の自分ではいられないのに、そんな時に最も気を遣う相手である義両親が近くにいてはお産に集中できません。

まして出産の立ち会いなんて、下半身丸出しなのに何を考えてるんでしょうか。

ねこまる
ねこまる
デリカシーはどこに置いて来たの?

 

忘れてはならないのは、お嫁さんは息子さんの配偶者であり、義両親から見て血族でもなければ実の娘でもありません。お互い息子さんを通して繋がっただけの他人です。

母体にストレスがかかると陣痛が遠のいてしまったりお産が長引き、母体や赤ちゃんの命の危険に繋がりかねません。

「陣痛が始まった」「もうすぐ生まれそう」という連絡があったとしても、正式に病院に呼ばれるまで待ちましょう。

 

産後入院中の義両親のNG面会マナー② 出産直後に来る

孫が生まれたら真っ先に駆けつけたい…祖父母の気持ちとはそういうものだと思いますが、これも後々の火種になる可能性があるので注意が必要。

祖父母の気持ちも分かるけど、出産直後は文字通りボロボロ。

とにかく休みたいし、とても義両親の応対などできる状態じゃないので後日改めて来て欲しい…というのが本音です。

出産直後に来られて嫌だったと感じた人は、「義両親が呼んでないのに来た」というパターンがほとんど。

我が家もこれでしたが、緊急帝王切開の術後で麻酔で意識朦朧・発熱・お腹の激痛に加え、尿管が繋がっていて尿丸出しの状態で義両親の応対は非常にしんどかったです…。

「産まれそう」「産まれた」報告を受けて真っ先に病院に駆けつけるのではなく、まずは都合を聞いて下さい。もしくは「落ち着いたら行くね」というスタンスがベター。

やはりここも正式に呼ばれる前に行かない。呼ばれてから行く。これが鉄則です。

ねこまる
ねこまる
息子さんがお嫁さんの了承を得ず勝手に呼ぶパターンもあるので、お嫁さんの意思かを確認するのが無難です。

 

産後の義両親のNG面会マナー③ ママより先に赤ちゃんを抱く

赤ちゃんが生まれて、あろうことかママよりも先に赤ちゃんを抱っこするお姑さんもいます。

産まれたての孫をお嫁さんよりも、お嫁さんのご両親よりも先に何が何でも抱っこしたい。

陣痛・出産に立ち会いたいお姑さんの魂胆は大概これじゃないかなあ…と思います。

ねこまる
ねこまる
非常に自分勝手ですね…。

 

普通分娩であるならば正直病院側の体制もどうなってるの?と疑問に思ってしまうのですが、

帝王切開や赤ちゃんに問題があった場合は産後すぐママが抱っこできないので、知らず知らずにこういった状況が発生することはあり得るのではないかと思います。

もしそのような状況である場合は、真っ先に赤ちゃんを抱っこする前に一歩引いて息子さんに様子を伺うのが無難。

ここは息子さんにうまく気を回してもらえるとありがたいポイントですね。

 

産後の義両親のNG面会マナー④ 毎日お見舞いに来たり、何時間も長居する

出産入院中、毎日お見舞いに行ったり長居するもの当然の事ながらNGです!

出産で受けたダメージから回復するために入院しているのです。

ママは後陣痛や会陰切開の痛み、帝王切開ならば術後の痛みに耐えつつ、昼夜問わず赤ちゃんのお世話をしてボロボロな状態。

さらに沐浴指導、栄養指導といったスケジュールも入りますから、入院中はとても忙しいです。

そんな状況を気遣うこともなく、「赤ちゃんを見たい」という自分本位な理由で毎日毎日来る人達にストレスを感じない人はいないでしょう。

毎日ではなくても、来てと言われていないのに入院中何度も面会に行っていたら負担は同じです。

面会は入院期間中に1回程度、長くても30分以内に済ませましょう。

ねこまる
ねこまる
私も帝王切開の術後直後から毎日義両親が来たせいで、ストレスで血圧が上がり安静指示が出ました…。

 

産後の義両親のNG面会マナー⑤ アポなしでお見舞いに来る

アポなしでお見舞いに行くのも常識的にアウトです。これはもう100%非常識。

もしかしたら授乳中かもしれませんし、ようやく赤ちゃんが寝て休める…といったタイミングかもしれないのに、突然来られて困惑しない人はいません。

アポなしは実子相手でも非常に迷惑がられる行為です!

必ず事前に相手の都合を確認してから行くようにしましょう。

 

産後の義両親のNG面会マナー⑥ 親戚・友人など大人数引き連れてくる

これもよく聞きますが、親戚や血縁関係のない友人知人を大人数引き連れてくるのも大迷惑です。

もう一度言いますが入院とは体を回復させるためにするものです。

そんな時に大人数おしかけてお嫁さんに気を遣わせるのは考えもの。

親族ならまだしも友人知人は息子さんですら関係の薄い人達です。赤ちゃんにとっても全くの他人です。

また、生まれたばかりの赤ちゃんは抵抗力も弱いため、あまり大人が大人数で押し掛けるべきではありません。

ねこまる
ねこまる
赤ちゃんは見世物じゃないよ…。

 

ちなみに同日ではなく日替わりで遠い親戚や友人が入れ替わり立ち替わり来るのも当然NG。

何度も言いますが入院中は出産のダメージから回復するための期間。

ただでさえ新生児のお世話で大変なのに、ひっきりなしに来客が来ては休めないどころか心身ともに疲れます。

義両親がらみの親戚・知人はお嫁さんから見たら面識が薄い場合が多く、対応に困るので面会の範囲は「赤ちゃんからみて祖父母(もしくはおじおば)」までに留めておくのが無難です。

ねこまる
ねこまる
非常識な面会でママの負担をかける義家族が多いためか、最近では「夫と実母以外は面会禁止」の病院も増えています。

 

産後の義両親のNG面会マナー⑦ 退院日に姑が赤ちゃんを抱っこし、嫁に荷物持ちをさせる

退院当日に来てくれたものの、お姑さんが赤ちゃんを抱っこし、お嫁さんが荷物持ちをして病院を後にする…そんなパターンもよく聞きます。

でもこれどう考えても逆ですからー!!!

赤ちゃんは母親であるお嫁さんが抱っこします。退院日に行くなら義両親は荷物持ちをお願いします。

 

その他面会時にやってはいけないこと

その他、細々した出産入院中の面会時(面会中でなくてもNGなものばかりですが)にやってはいけないことは以下の通り。

性別に文句をつける

「男の子じゃなくてガッカリ」「女の子がよかった」など、赤ちゃんの性別に文句をつけるのも当然ながらNGです。

これも非常によく聞きますが、命がけの出産を終えたお嫁さんに大してあまりにも心無い一言ですよね。

お嫁さんは義両親の孫製造機ではありません。

義両親のために産むわけでもなければ彼らの望む性別で産まなければならない義務もなく、文句を言われる筋合いもないわけです。

せっかくの孫の誕生に水を差す発言はやめましょう。

ちなみに類似例で「次は男の子をよろしくね」なども同様の理由でNGですのでご注意を。

ねこまる
ねこまる
性別を決めるのは父親の精子だから、どうしても文句があれば息子さんに言うといいよ!

 

お嫁さんに「産んでくれてありがとう」と言う

「孫を産んでくれてありがとう」は人によって反応の分かれるところですが、嫌だと感じる人も多数いる・語弊が生じやすいので避けたほうが無難な言葉かと思います。

どんな語弊かというと、「自分(義母)のために産んでくれてありがとう」という含みを感じるからです。そういうつもりがなくてもそう聞こえてもおかしくない言葉です。

私も何度か言われましたが、最初は嫁姑問題勃発前だったため喜んでくれてるんだな、くらいで何とも思いませんでした。

しかし、産後孫フィーバーで暴走する義母に嫌悪感を抱き始めてからは非常に嫌悪感が増した言葉でした。

本人はそういうつもりで言ってないんでしょうけど、孫を独占したがるタイプの姑だと「孫をありがとう」の聞こえ方もかなり変わってくるんですよね…。

ねこまる
ねこまる
義母の潜在意識が現れた言葉のように感じます。
うちの両親にも事あるごとに「孫をありがとう」と言っていたので、ある程度真実味が…(本人は他意ゼロのつもりだけど)

 

この言葉に嫌悪感を持つ人の多くは、他の部分でもお姑さんに違和感を抱いているというのもあるんじゃないかと思います。

個人的に自分が姑になった時にお嫁さんに対して言うかといったら、絶対に出てこない言葉なので価値観の違いもあるかもしれません。

出産後にお嫁さんにかける言葉としては、自分を主語に置いた言葉ではなく、「おめでとう、ゆっくり休んでね」といった相手を労るの言葉の方が語弊がなくベターでしょう。

 

類似事例として、「育ててくれてありがとう」もあります。
こちらもストレートな一言で表すと、「自分の子どもを育てているだけなのでお礼を言われる筋合いはありません」です。
義母の子どもを育てているならお礼を言われるのも分かるけど…。ちょっとズレてません?
「風邪を引かせないでね」なども同様の理由で要注意。

 

帝王切開を楽と言う

帝王切開で出産したお嫁さんに、「帝王切開なんて楽でいいわよね」「下から産まないお産はお産じゃない!」といった心無い言葉をかける義両親もよく聞きます。

帝王切開経験者として言わせていただくと、祖父母に限らずこれを言うのは想像力の足りないバカです。

内蔵を10cm以上切開しているのに、術後は何事もなく回復し生活できるとでも思うんでしょうか。

術後の痛みは当然ながら凄絶です。ほんの1mm体を動かすだけでもお腹の傷が裂け、血や臓器が噴出しそうなほどの激痛を伴います。

痛みだけでなく、麻酔による吐き気・発熱もありますし、出血多量や血栓症、臓器癒着といったリスクも伴います。

ねこまる
ねこまる
帝王切開は決して楽なお産なんかではありません!

 

そもそも帝王切開は、陣痛から逃れるためにお嫁さんが自分の意思で行う手術ではありません。

赤ちゃんか母体、もしくは双方の命に危険が及ぶ時に行われるものです。

大人気ドラマ・「コウノドリ」では以下のようなセリフがあります。

「帝王切開を受ける妊婦さんは、自分の怪我や病気を治すためではなく、赤ちゃんの命を守るためだけに、命を懸けて自分から手術台の上に乗るんです。帝王切開は、立派なお産です。自然分娩も、帝王切開分娩も同じお産なんです。」

TBSドラマ「コウノドリ」第7話より

 

子どもの命を守るため、大変なお産に臨んだお嫁さんを労りこそすれど、罵倒するのは甚だお門違いな話です。

この一言だけで絶縁されてもおかしくない言葉ですので、注意しましょう。

 

赤ちゃんを触る前に手を洗わない

ウイルスや菌に対する抵抗力のない新生児をバイキンのたくさんついた手で触るのは言語道断!ありえません!!

神経質と一蹴する人もいるかもしれませんが、病院では手を洗うように指導されます。

「お腹の中は無菌状態。赤ちゃんは抵抗力も弱いので、赤ちゃんのお世話をする前には手洗いをしてくださいね」と筆者は産院の看護師さんから言われたものです。病院では指の先から手の平や手の甲、そして手首まで石鹸をしっかり泡立てて綺麗に洗うことを指導されました。ですので、ママが清潔を心がけて手洗いをするのは当然のこと、神経質すぎることは無いのですよ。

手洗いせず赤ちゃんに触れる義母にモヤモヤ…どうする?

 

哺乳瓶だって毎回消毒するんです。なのに大人が不潔な手で触っていいはずがありません。

赤ちゃんに触る前は、しっかりと石鹸でよく手を洗うことを徹底しましょう。

ねこまる
ねこまる
風邪を引いている・風邪っぽい時も面会は控えましょう。

 

赤ちゃんの名付けに口出しする

赤ちゃんの名付けに口出しするのも当然NG。

まあ、あまりにも…な名前だった場合口を出したくなる気持ちは分からなくもないですが、赤ちゃんの名前は両親である息子夫婦の決めるもの。

祖父母が決める・口を出す権利はありませんので、絶対にしてはだめです。

 

赤ちゃんが「息子に似てる!」と騒ぎまくる

生まれたばかりの赤ちゃんを見て「息子そっくり!!」とはしゃぐお姑さん

一度や二度言うくらいならいいんですが、会うたびに何度も何度も言われるとまるで母親方の遺伝子が入っていないかのように否定された気持ちになります。

ねこまる
ねこまる
イラッとするのはそれまでの関係が悪い場合が多いかもですが。

 

この「息子そっくり」って、息子の赤ちゃんの頃しか知らないからそう感じるんだと思うんですよね。

お嫁さん側の親族から見たらお嫁さんそっくり!となるものです。そんなものです。

もっとやってはいけないのは、良いところは息子似、悪いところは嫁似にすることです。

意地でもお嫁さん似である事を認めないのもNGです。注意しましょう。

 

退院日に義実家に寄るよう強制する

退院日に義実家に寄りるように強制するのも考えものです。

退院後は細切れ睡眠の合間に荷物を片付けたり、入院中とはまた違った環境で育児するため落ち着かないし準備で忙しいです。

同様に、退院日当日に家に押しかけるのもNG。

孫に会いたいからといって、相手の都合を無視した要求をするのはやめましょう。

 

お嫁さんの出産入院中。義両親の正しい面会マナーとは?

義両親の産後のお見舞いマナー

以上をまとめると、お嫁さんの出産入院中の義両親の正しい面会マナーは以下のようになります。

 

出産入院中に守るべき面会マナー
  • 出産当日を含め、お見舞いは必ずお嫁さんの都合を確認してから行く(呼ばれない限りは行かない)
  • お見舞いは息子のいる時間に行く(応対の負担減)
  • 母子の負担を考え、面会は1回・長くても30分以内に済ませる
  • 大勢でお見舞いに行かない、親戚や友人をやらためったらお見舞いに行かせない
  • 性別や名付けに口出しをしない
  • 赤ちゃんに触る前に必ず手を洗う
  • 風邪を引いている時は面会を避ける

 

あえて言わなくてもな部分も書き出したので多くなってしまいましたが、こんなところかと思います。

出産で一番大変なのはお嫁さんです。

出産は病気ではなくても、心身に大きなダメージを負います。大変な状況にある人に都合を合わせるのは、人として当たり前の配慮ではないでしょうか。

そういった相手への配慮なしに自分の孫に会いたい欲求を強引に満たそうとした義両親は、例外なくその後距離を置かれています。

産後の体調や育児がある程度落ち着く頃、せめて床上げまでぐっと堪えれば、産前から既に関係が崩壊していない限りはお嫁さんの方から声をかけてくれるはずです。

 

産後入院中の義両親の面会マナーまとめ

産後入院中の面会マナーで大事なのは、繰り返しになりますが、お嫁さんの体調を気遣うことです。

そんなものは関係ないとばかりに毎日面会に行ったり、陣痛中に押しかけたり、大勢で騒いだり長居したり無神経な発言を繰り返せば、当然お嫁さんから距離を置かれます。

ねこまる
ねこまる
もちろん相手を気遣わず自分の願望をゴリ押しすれば、実両親であっても同じく距離を置かれます。

孫の誕生に理性を失い、迷惑なジジババにならないようにご注意くださいね。

以上、産後入院中の義両親が気を付けたい面会マナーのまとめでした!