もうすぐ出産を迎える妊産婦さんを悩ませる重大な問題がコレ。
義母からの産後の手伝いの申し出です。
旦那さんも「来てくれたら助かるでしょ?母さんも孫に会いたいし、一石二鳥じゃん!」と軽く考えがちなのですが、
結論から言うと、お姑さんによる産後の世話はストレスになる可能性が高いです。
我が家もどうしてもと義母にお願いされ数日間お世話になりましたが、それまで無縁であった嫁姑問題が勃発。
私は義母ストレスから産後うつになり、2年ほど本当に辛い時期を過ごしました…。
今回はお姑さんによる産後の世話に悩めるプレママさんに向けて、以下の3点についてまとめています。
- 義母による産後の世話がストレスになる理由
- 産後の手伝いの断り方は?
- どうしても義母にお願いする時はどうする?
旦那さんやお姑さんにも読んでいただければ嬉しいです!
もくじ
義母による産後の世話がストレスになる理由
お義母さんから産後の手伝いの申し出があり、「気持ちはありがたいけど遠慮したい…」と感じるお嫁さんは多いです。
実際私もそうでしたし、嫁姑問題に苦しんでから様々な経験談を読み漁ってきましたが、お義母さんによる産後の世話でお嫁さんがストレスを感じたケースが圧倒的多数でした。
その理由は以下の通り。
気を遣って休めない
当たり前の話ですが、嫁にとって義両親は非常に気を遣う相手です。
産後は出産のダメージと、昼夜を問わない赤ちゃんのお世話で心身ともにボロボロな時期。
時間があれば少しでも横になって休みたい… そんな時にお姑さんがいては気兼ねなく休めません。
お姑さんに家事をお願いしている間に寝るのは非常に気が引けます^^;
すっぴんパジャマでフラフラもできませんし、授乳の合間にリビングでゴロゴロしたり、テレビを観ながらゆっくり授乳…といったことも出来ません。
そんな、常に気を遣わないといけない状態ではとても休めません。
たとえ「気を遣わなくていいわよ〜」と言われても、なかなかそうはいきませんからね〜…(性格や関係性にもよるだろうけど)。
手伝いに来てくれる気持ちはありがたいのですが、気疲れしてしまうので遠慮したいと思うお嫁さんは多いです。
気軽に家事を頼めない
どんなに良好な関係でも義理の両親は他人なので、100%実母のように甘えることはできません。
頼みたい事があっても気軽にお願いできませんし、家の中の勝手も分からないところを逐一説明してやってもらうのも手間だし気が引けます…。
それならばと自分でやったほうが早いと、結果的に無理をしてしまうこともあるでしょう。
これでは手伝いに来てもらった意味がありません。
お嫁さんが遠慮なくこき使えるくらいであればいいかもしれませんが、なかなかそこまでできませんし、それはそれでお姑さん側もイラッとくるかも?^^;
産後の世話は、気兼ねなく頼める実母やヘルパーさんにお願いしたほうが確実に気が楽です。
生活習慣が違う
繰り返しになりますが義理の両親は他人です。
ちょっとした生活習慣・価値観の違い(家事のやり方やクオリティ、キッチンの使い方など)が、チリツモで大きなストレスになることは十分にあります。
例えば大雑把なお姑さんとキレイ好きなお嫁さんだったら、お姑さんの家事のクオリティを間違いなくお嫁さんはストレスに感じるでしょう。
特に衛生観念の違いは「生理的に無理」となる事態を引き起こしやすいです。
産後は特に神経が過敏になっている時期ですから、一緒に暮らしたことのない相手といきなり半同居ないしは完全同居生活をするのは非常にリスキーだと言えます。
生活習慣・価値観の違いは当然お姑さん側にもストレスになりますから、お互いのためにも避けたほうが無難だと思います。
「産後の世話=孫の世話」と勘違いしている義母もいる
上で述べた3点よりも遥かに深刻な精神的ダメージを与えるのがこの「産後の世話」を「孫の世話をすること」であると勘違いしているお姑さんです。
手伝いに来るなり赤ちゃんを抱っこし、お嫁さんに「赤ちゃん見てるから家事しておいで」と言い放つお姑さんのエピソード、本当によく聞くんです…!!
当然ですがこのようなお姑さんによる手伝いはストレスにしかならないので、絶対的に避けるべき事案です。
男性も勘違いしがちかもしれませんが、産後の世話=家事の手伝いです。
育児はお姑さんではなく赤ちゃんの母親であるお嫁さんの仕事。
ママも育児に慣れなければいけませんし、母子関係を構築する一番大事な時期です。
そんな大事な時期を、他人が横から邪魔するのは言語道断!
10ヶ月間お腹で大事に育て苦しい思いをしてやっと出会えたわが子なのに、産んだ途端に他人が我が物顔でお世話してる… なんてママがどんな気持ちになるか想像できますよね。
思うように我が子の育児ができないストレスは本当に強烈です。言葉で表しきれません。
過度のストレスで産後うつになってしまったり、母乳が止まったり、最悪の場合は母子の愛着形成にも支障をきたし、赤ちゃんにとっても悪い結果を招きかねません。
産後の手伝いとは「ママが育児に専念できるよう家事を一手に担うこと」です。
これを弁えたお姑さんでないと産後の世話はかえってお嫁さんに強烈なストレスを与えるだけでなく、母子関係にまでも悪影響を及ぼす可能性が高いです。
孫フィーバーをこじらせている義母も要注意
孫フィーバーをこじらせているお姑さんによる産後の世話もかなりの注意が必要です。
こうしたお姑さんは赤ちゃんを見たいがために産後のお世話を買って出るので、たとえお嫁さんが断っても強引に手伝いに来ようとします。
そして実際に来てもらっても赤ちゃんが目的なので、
- 赤ちゃんを抱っこして離さない
- 赤ちゃんの世話に手を出しまくる(上で述べた産後の世話=育児のパターン)
- 勝手にミルクをあげる、白湯をあげる
- 育児にまつわる口出し、アドバイス
- 長居してなかなか帰らない
- 手伝いを頼んでいない日にも来る
以上のように「孫にああしたいこうしたい」という自分の欲求だけで行動し、お嫁さんの気持ちを蔑ろにする可能性が非常に高いです。
こうしたお姑さんは産褥期だけでなく、その後も相手を無視した行動をし大変にお嫁さんを苦しめます!!
元々世話好きでお節介な人に多いように思いますが(孫に会うために更に世話を焼くようになり、過干渉に拍車がかかる)
出産前は良好だったのに産後関係が悪化したケースは、孫フィーバーで暴走する過干渉タイプのお姑さんに本当に多いです。
産褥期は母体を休める期間であり、祖父母の欲求を満たす期間ではありません。
孫に会いたいがために「産後の世話」を免罪符に来るお姑さんの手伝いは、お嫁さんを真に思いやったものになる可能性が極めて低く、嫁姑関係にも深い溝を作ることとなるでしょう。
義母による産後の世話の断り方
お姑さんから産後の世話をしたいと申し出があった場合、どのように断ればいいでしょうか。
旦那さんが断ってくれるならそれがベストですが、個人的にはお嫁さんが自分でお断りしても問題ないと思います。
「お気持ちはありがたいのですが、夫さんと二人で頑張りたいので」などと言えば、良識のあるお姑さんであれば理解してくれるでしょう。
問題は、以下の2つの場合。
- 断っても断っても姑が引いてくれない場合
- 夫も積極的に呼びたがっている場合
このパターンだと、断るのにはかなりの労力と気力が必要になります。
断っても断っても引いてくれない場合
断っても断っても引いてくれないお義母さんは、相手どうこうよりも「自分が手伝いたい・孫に会いたい」がために行動しているので、何度断ってもゾンビのように蘇ります。
嫁サイドとしては、一応はお姑さんの好意なので断り続けるのは非常に気を遣いますし、孫に会いたい気持ちを汲んで受け入れるべきか…本当に悩むところですよね。
今の私なら「産後間もない妊産婦に余計な負担かけんなよ…」と夫とお姑さんを締めているところですが、
この手のお姑さんへの断り方は、以下がポイントになります。
- 「お義母さんも大変だから〜」といったオブラートに包んだ断り方はNG!遠慮してると勘違いします。
- 「必要になったらお願いしますね」もNG!義母による助け自体が要らないと伝えないと、呼ばなくても勝手に来ます。
最初はオブラートに包んだ断り方でもいいのですが、何回も食い下がってくる相手だとハッキリと「あなたの手助けは要りません」と伝えないとダメです。
お姑さんを気遣った断り方にすると、その言葉を額面通り受け取り「遠慮してるんだわ」「私は気にしないからいいのよ」といった具合に都合よく解釈してしまうためです。
実際に我が家の義母も、
「お義母さんも大変ですし」→「私は大丈夫よ!」
「(掃除とか)おもてなしする準備ができないので」→「私は気にしないわ!」
「気を遣って休めないので」→「私が行ったほうが休めるじゃない!!」
「実家の母が手伝いに来るので」→「お母さんがいない時間(早朝と夜)に行くから時間教えて!」
といった形で全く引いてもらえませんでした…。
このケースでは、断るのは旦那さん経由がいいでしょう。
しかし後述する旦那さんが使えないパターンだとお嫁さんが直接言うしかありません。
嫁がハッキリ断れば「人の善意を無下にするなんてとんでもない嫁だ!」と非難されることもありますが(実話)、この手のお姑さんはこちらが悪者になり、多少角を立てるくらいでないと距離を置けません。
それでも引いてくれない場合もありますが、とにかく徹底的に旦那さんに盾になってもらう・キッパリと断り続ける…しかおそらく方法はなさそうです。
旦那さんも積極的に義母を呼びたがっている場合
一番厄介なのが、旦那さんも積極的にお姑さんを呼ぼうとするパターン。
旦那さんの考えとしては、
といったところではないかと思います。
しつこい姑とこの夫の組み合わせはもはや悲劇です。
我が家もこのパターンでしたが、正直地道に話し合うしか方法はないと思います。
- お姑さんが嫌なのではない
- 産後は心身ともに疲弊しきっている。義理の親がいると、気を遣って休めない。
- 産後嫁姑関係が悪化した事例はたくさんある。今無理やり来られると嫌いになりそう。
- 関係を良好に保つために、床上げまではそっとしておいて欲しい。
このあたりを重点的に伝えましょう。特に、お義母さんとの今後を大切に考えているからこそ今は遠慮してほしいという事を強調すると良いです。
助産師さんや区の保健師さんに相談して、旦那さんにガツンと言ってもらうのも手です。
旦那さんの懸念が家事負担なのであれば(旦那さんが負担すべき事ですが)産後ヘルパーやファミサポに外注する等、代替案を出すと説得しやすいかもしれません。
それでも「妻<<<<<<<<ママ」な残念な旦那さんもいるでしょうが、そんな男性がフルボッコにされているリンクを紹介しますので、こうした資料も使いつつなんとか説得を試みてください。
いわゆるマザコン夫は、今後も前途多難です。早めに洗脳を解きましょう…!!
どうしてもお姑さんが産後の手伝いに来る時のストレス軽減方法
それでもどうしてもお姑さんが産後の手伝いに来る場合はどうしたら良いでしょうか。
その場合は、なるべくストレスを軽減するために以下のようにするのがおすすめです。
- やってもらいたい家事をリスト化する(それ以外は手を出さないでもらう)
- 宿泊を伴う場合は、近場のホテルなどをおさえる(自宅に泊めない)
- 近居の場合は、滞在時間を決める(2時間だけ、〇時まで等)
- 食事を届けてもらったり、買い出しのみ頼むのもアリ
- 限界を迎える前に遠慮なくお帰りいただく勇気を持つ
- 祖父母手帳を読んでもらう
やってもらいたい事をリストアップしてお互いの認識のズレをなくしつつ、なるべく滞在時間を少なくし一定の距離を保つ… と少し違うかもしれません。
また、本当に限界が来て精神を壊す前に帰ってもらう勇気を持ちましょう(旦那さんとお姑さんの強い希望で来てもらう場合は、交換条件にするべし)。
育児への口出しなど細々したところでのストレスも侮れませんが、そのあたりもよく解説してくれているのが一部自治体で発行されている「祖父母手帳」。
特に岐阜県のものが妊産婦の心身の状況、現代育児の常識、ママがされたら嫌なことなどをこと細かに丁寧に書いてあるのでおすすめです。
自治体発行の文書であればジジババ世代にも説得力があるので、手渡しておくといいと思います。
産後は心身の回復期間!義母の手伝いは断るのが無難かも。
お義母さんによる産後の世話がストレスになる理由をもう一度まとめると以下の通りです。
- 気を遣って休めない
- 気軽に家事を頼めない
- 生活習慣、衛生観念、価値観の違いがストレスやトラブルの種に
- 産後の世話を履き違え、嫁に家事をさせる姑がいる
- 孫可愛いあまりの自分勝手な行動で、嫁に負担をかける姑もいる
お姑さんのタイプにもよるのですが、お嫁さん側がどうしてもお願いしたいという場合以外は、お姑さんによる産後の世話は避けたほうが無難かなと思います。
特にお姑さんが世話好きで押しの強いタイプだと嫌な思いをする可能性が高いです。
たとえ体の負担が楽になったとしても精神的な負担がある方が何百倍も辛いですし、余計なストレスを抱えることで育児に支障が出ても良くありません。
もちろん中にはお姑さんの手伝いが助かったという声もありますが、産後は実母ですら揉める事があるくらいですから、やはり火種になりそうなものは避けておくのがお互いのためかも。
産褥期は心身の回復期間。
安心して赤ちゃんのお世話に専念出来るよう、ママが信頼できる人にお手伝いをお願いするのがベストです!